熱交換塗料は、建物の外側に塗ることで、輻射熱を抑制し、太陽光を反射することで、建物内部に入る輻射熱を減らすことができ、建物内部の温度を下げ光熱費を低減する省エネ塗料です。また、直射日光が当たる路面、遊歩道、グラウンド、プールサイド、屋外駐車場などに熱交換塗料を塗布することで都会のヒートアイランド現象を抑制することができます。
球温暖化に貢献する塗料の開発
熱交換塗料は、地球温暖化に貢献する塗料の一つで、塗料の中に熱交換用の特殊な材料が入っており、太陽光線が塗料の表面に当たると、その中の赤外線の一部が熱エネルギーに変わり、塗膜内で分散、移動します。熱が接触するとエネルギー変換が起こります。表面層で起こるため、大半の熱は電気エネルギーとして消費されます。表面温度が25℃以上になると運動エネルギー現象が起こり高温になると塗膜表面温度を下げる不思議な現象が起こります。真夏の屋根などの表面温度は一気に上昇します。屋根などは50~70℃を記録する灼熱の高温となり、熱交換塗料により10~15℃表面温度を下げます。塗膜内温度が25℃以下になるまで夜中でも熱エネルギーの放出を行い、都会のヒートアイランド現象を改善します。
熱交換塗料は耐久性が保たれ温熱環境を改善
熱交換塗料は、塗装の耐久性が高く長持ちします。実績として施工後10年を超えても効果を持続し、塗り替えの周期が長く、コストを抑えることができます。また、熱交換塗料は従来の反射や断熱の考えとは全く違う塗料で、太陽光線が塗料の表面に当たると、その中の赤外線の一部が熱エネルギーに変わり、塗装内で分散移動するため、温熱環境改善を実現することができます。市営住宅にも使用され夏季の南面の壁に蓄積する温度低減、冬の北面の壁に起こる結露によるカビの発生などを抑えます。開発の頃に塗布が実現した市営住宅10年以上過ぎて検証、剥がれや汚れが見られず維持されています。同時期に一般塗料で塗布した地域内の物入倉庫の壁面は剥がれや汚れが起きています。(画像)
塗装面の温度が25℃を超えると活動
熱交換塗料は、塗装面の温度が25℃を超えると「熱交換物質」が活動を始める不思議な塗料です。太陽の熱エネルギーが塗装面で消費されるため、照り返しの輻射熱が低減されます。スポーツグラウンド・プールサイド・遊歩道などの表面温度が10~15℃温度が下がり、輻射熱が抑制されることで温熱環境が大きく改善されます。地球温暖な➾地球沸騰化による異常気象で集中豪雨により河川氾濫を招き、世界各地で大規模災害が起こっています。東京都心を流れる一級河川中川の堤防のかさ上げと遊歩道の改修に熱交換塗料が使用されています。木々が成長する20~30年遊歩道は太陽光線を浴びます。歩道に熱交換塗料を塗布することで歩道面の表面温度が10~15℃低減され、真夏の散歩やランニングの環境改善が見られます。
最大都市東京に関東の山麓から流れる大・小の河川が無数に集積し一級河川に流れています。河川の氾濫は何度も経験し、河川補修工事が行われてきました。先日の関東を襲った集中豪雨に一級河川中川の報道もありました。
ヒートアイランド現象の都市を変える
東京都は、都市化が進んでいるため、ヒートアイランド現象が発生しやすく、夏場には特に熱くなります。ヒートアイランド現象を緩和するためには、緑地の確保や水辺の整備などが有効です。また、建物の屋上や壁面に緑化を施すことで、夏場の気温上昇を抑えることができます。東京湾から流れる海風によって湾岸の温度が低く抑えれれます。しかし、海風に乗った高温の熱が埼玉などに流れ、真夏の高温域を招いています。熱交換塗料は塗布面の温度を下げる効果を発揮し、東京のヒートアイランド現象に小さな役目を担っています。夜になっても活動する「熱帯夜」も自然の効果を発揮しています。
大阪駅北側「うめきた2期工事」は全てにおいて緑化をテーマにし、ビルやホテル屋上・壁面緑化と水辺を造り緑地公園をテーマに2024年度完成を目指しています。