2010年GDP世界2位の急成長国家中国は習近平政権(2013年)によって一帯一路構想を掲げ世界の覇権国家の歩みを明確にしました。文化大革命(1966~1976年)後、鄧小平が改革開放を掲げ資本主義国の投資を呼び込み、14億人の民による旺盛な労働力と消費力に支えられ「世界の工場」として発展し新興国から世界2位の経済大国へ一直線に突き進み、欧米・日本など先進国は中国への生産移転を加速させました。経済大国となった中国は日本のバブル崩壊、米国のリーマンショック、EU経済の停滞の中で驚異的な成長を遂げました。世界経済が混迷した2008年の米国発リーマンショックで中国は国内投資(高速鉄道網、高速道路網、住宅建設など中国内需によって世界を支え国内の成長を加速させました。日本は1974年オイルショックの中で列島改造など内需の拡大を進め日本の国力を維持・強化したように「中国経済」は世界を飲み込む勢いで歩み続け経済大国になりました。しかし、中国の急成長は国家の戦略の限界を超えて過剰な住宅建設ラッシュが続き、新型コロナウイルス蔓延は大きな転機となり停滞と変革の道が求められています。