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米相互関税世界各国に発動 日本24%

トランプの相互関税発動で株価暴落

トランプ大統領が発動した相互関税政策により、世界の株式市場が大きな影響を受けました。この政策は、全輸入品に一律10%の関税を課し、さらに国ごとの追加税率を適用するもので、日本には24%の関税が課されました。この発表を受けて、日経平均株価は一時1600円以上の下落を記録し、2025年最大の下げ幅となりました。

市場では、貿易摩擦の激化や企業業績への影響が懸念され、投資家心理が悪化しました。特に輸出関連株やテクノロジー株が大きな打撃を受け、米国市場でも主要指数が急落しました。

この政策が今後の経済や市場にどのような影響を与えるのか、引き続き注目されています。

相互関税の各国の数値の根拠?

相互関税の各国の数値は、主に米国との貿易赤字を基に計算されています。具体的には、各国との貿易赤字額をその国からの輸入額で割り、その結果得られた割合を基準に関税率を設定しています。例えば、日本の場合、2024年の対米貿易赤字が約685億ドル、輸入額が1482億ドルであり、この計算式に基づいて約46%の関税率が導き出されました。

さらに、相互関税率はこの関税率を半分程度に設定することで、米国が「寛大さ」を示していると説明されています。ただし、この計算方法については専門家から「適当な計算」との批判もあり、根拠の透明性に疑問が呈されています。

米国の貿易赤字はなぜ起こっている?

米国の貿易赤字が発生する主な理由は以下の通りです:

  1. 消費大国としての特性: 米国はGDPの約7割を個人消費が占める消費大国です。この旺盛な消費需要が、輸入品の需要を増加させています。

  2. 製造業の競争力低下: 高い賃金や生産コストの上昇により、米国内の製造業が競争力を失い、製品の多くを海外から輸入する傾向があります。

  3. 通貨高の影響: 米ドルの強さが輸入品を相対的に安価にし、輸出品を高価にするため、輸出が伸び悩む一因となっています。

  4. 製造業の海外移転: 1980年代以降、コスト削減のために多くの製造業が海外に移転し、国内生産が減少しました。

  5. 貿易政策の影響: 過去の自由貿易政策や関税の引き下げが、輸入品の流入を促進しました。

これらの要因が複合的に絡み合い、米国の貿易赤字が長期的に続いているのです。

トランプの関税は唯一の手段?

トランプ政権が採用した関税政策は、貿易赤字削減や国内産業保護を目的とした主要な手段の一つですが、唯一の手段ではありません。関税以外にも、以下のような選択肢が考えられます:

  1. 貿易協定の再交渉: 他国との貿易協定を見直し、より有利な条件を引き出すことで、貿易赤字を是正する方法です。

  2. 国内産業の強化: 製造業や技術革新への投資を増やし、競争力を高めることで、輸出を促進する戦略です。

  3. 為替政策の調整: 通貨の価値を調整することで、輸出品の価格競争力を向上させる方法もあります。

  4. 非関税障壁の活用: 規制や基準を活用して、輸入品の流入を制限することも可能です。

ただし、これらの手段にはそれぞれメリットとデメリットがあり、関税政策と組み合わせて使用されることが一般的です。トランプ政権の場合、関税は特に目立つ手段として採用されましたが、他の政策も並行して検討されていた可能性があります。どの手段が最適かは、経済状況や外交関係によって異なります。

懐疑的なマーケットの反応と各国の対応

トランプ政権の相互関税政策に対する市場の反応と各国の対応は、まさに混乱と懸念の象徴です。G7諸国を含む友好国は、米国の「自国第一主義」政策に対して困惑を示し、特に貿易赤字を基準とした関税率の設定に疑問を抱いています。これにより、長年にわたる国際的な協調関係が揺らぎ、経済的な不確実性が増大しています。

市場では、貿易摩擦の激化が懸念され、株価が急落するなどの影響が見られました。特に輸出依存度の高い企業や国々が大きな打撃を受けています。一方で、各国はそれぞれの立場から対応策を模索しており、EUは報復関税を検討し、中国は独自の対抗措置を発表しました。オーストラリアのように報復を控える国もありますが、全体としては国際貿易の枠組みが大きく変わる可能性が指摘されています。

 

この政策がもたらす長期的な影響については、まだ議論の余地がありますが、経済的な混乱と外交的な緊張が続くことは避けられないようです。