下水道関連施設コンクリートの腐食
下水道関連施設コンクリートの腐食――。これは自然や人間にとって重大な悪影響を与えます。 そのコンクリートが腐食する原因は、硫酸です。 下水中に含まれる硫黄含有化合物が、バクテリアの作用によって硫化水素となり、硫酸を生み出します。 また、ビルピットなどは、それに加え、厨房排水等の油分などが分解により有機脂肪酸に変化し、 下水道施設を劣化させます。 「タフバリア防食被覆工法」は、これら硫酸や有機酸からコンクリートを守ります。下水道関連施設はコンクリートで固められた排水施設に流れ出る異物によってコンクリートが侵され続けています。ポリウレア樹脂は最強の強度を保つ保護メンテナンス塗料として幅広い箇所で注目されています。
ポリウレア 下水道腐食防食指針D規格合格
熱交換塗料・防錆剤CCP-117・TFコートなど、塗料の開発メーカーアルバー工業はお客様のご要望により、ポリウレア「リザーコートM-5011」下水道腐食防食指針D規格の開発申請を行い合格しました。規格検査は昨年3月に改訂があり、特に有機酸(酢酸)浸漬後、バーコル硬度計で測定する方式になりました。結構厳しい規格です。従来は浸漬後に重量増加率を用いていました。これだけ溶け出しがあると間違いが起きます。 リザーコート M-5011 のコンクリートへの接着強度を生み出しポリウレアの優秀な塗膜を踏襲していることが判明しました。
純ポリウレア 開発中【トピックス】
専用吹き付け機を用いないでも塗装が可能な、且つ5℃~25℃で1時間程度で硬化する純ポリウレアを開発中です。可使時間は30分程度実現。 耐薬品性は3か月の浸漬試験では上記材料と差は見られないレベル。(化学構造からは、半年間では劣勢差が生じるのではと推測)
3か月暴露試験で、光沢の減衰なし、黄色度の低下なしで推移しています。臭気は極少。収縮率はエポキシ並み。耐熱湯。
マイナス12℃雰囲気で、3時間で硬化することも判明。
ポリウレア専用の吹き付け機による施工は機材の準備と施工作業の困難さを解消するため手塗りの素材開発を行っています。(アルバー工業)
ポリウレアのメリットはどんな所に発揮
耐衝撃・耐爆破(コンクリート剥落防止、耐津波、耐竜巻)防錆・防食・耐摩耗性・防水・耐久性・耐薬品性(耐酸性、耐アルカリ性、耐塩素性、耐温水性)・滑り止め効果など様々な特徴を持っているため、自動車産業分野はもちろん、政府重要施設やトンネル、原子力発電所、石油化学プラント、下水処理施設、屋上やプールなど、様々な分野に利用されています。
ポリウレアの耐久性が高く、50年以上の耐久性を保つことが証明されています。