2023年6月本格的な建築工事が一斉に始動
建築開始まで遅々と進まない現場の広大な敷地を眺めていましたが、6月建築が始まると本館をベースに関連の施設も一斉に基礎工事が始まり鉄骨が立ち上がり本館10階部分も6か月で構造物が立ち上がりました。競うように建屋が姿を現し、いよいよ巨大病院施設ができる姿が見えてきました。裁判になっている「公園潰し」の議論もよそに、巨大建築物が姿を現しました。計画発表から10年過ぎて新しい泉北ニュータウンのシンボルができようとしています。泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅ターミナルと直結の拠点病院として生まれ変わります。8月に③で掲載してから半年、建築物の進捗状況、周辺整備も進められています。
夏~秋~冬に向かって構造物が立ち上がる
建築現場の様相が急ピッチで変化し、開所50年を経過し、新たな泉北ニュータウンのシンボル的建築物が姿を現しました。人口の高齢化と構造物の老朽化を迎えた泉北ニュータウンの100年に向かう新たな街づくりが進められています。5階建ての府営住宅が40棟ほど集中していた地区の全棟解体工事~高層府営住宅に集約して建替え、入居者の移転を完了しました。高度医療を担う拠点病院の建設が進んでいます。周辺の道路事情も車社会になって大きく様変わりし、高齢化した人の医療も駅ターミナルと直結することで利便性を生み出します。プールや緑地の伐採の反対運動の中での選択に一抹の不安も残されていました。
夏~秋~冬に南側本館の構造が建ちあがる
2024年2月 北側から見た関連棟
本館の裏側(北側)に広がる関連棟
南面正面10階建て本館、後ろに別館?が並びさらに周辺の広大な敷地に関連棟がどんどん建ちあがっています。近畿大学医学部、研究棟、看護学校等などが周辺の関連施設として建ちあがっています。裏側の遊歩道の高台に上がって2月撮影しました。本館だけでなく関連棟の巨大な建物も並行して建ちあがっています。緑化公園であった田園公園を縮小して関連棟が立ち並び、新設された遊歩道(巾6m)が取り囲んでいます。
完成すると壮大な近大医学部、大学病院が浮かび上がってきます。
近隣住宅地の灌漑池から映した建築風景
53年前(1970年)大阪万博の千里ニュータウンに続いて、泉北臨海工業地帯のコンビナートで働く人々、大阪市内への通勤圏として大規模開発が計画され、泉北ニュータウンが誕生しました。最初に開かれた泉ヶ丘地区に南海~泉北高速鉄道が敷かれ駅ターミナルに百貨店高島屋とショッピングモールができました。順次開拓地域が広がり、現在は堺市~和泉市地域に泉ヶ丘~栂・美木多~光明池~和泉中央駅が延長されています。開設50年の歴史の中で地域の高齢化や都心回帰、少子化も進み人口が減少傾向にあります。
最初の泉ヶ丘地区の老朽化と新たな街づくりが求められています。府営住宅の解体と高層建替え、市民プールの移転、ショッピングモールの再整備などがあり、50年前のヤングタウン(若者の賃貸マンション)、雇用促進住宅などが新しいマンション群に生まれ変わり、東大谷高校も建っています。
建設される近畿大学医学部・大学病院の地区の遊歩道、地域の公園の全てを見直し改装しました。
2024年秋に建築物の全容が浮かび上がる
建築の推移を撮影して報告します。
泉ヶ丘ショッピングビル建て替え延期中
近畿大学病院建築と並行して泉ヶ丘ひろばのショッピングモール建て替え工事(4階+地下1階)の建て替え工事が進められていましたが現在中断しています。資材の高騰などで建築費が高騰し、事業主南海電鉄が採算性など再検討中と聞こえてきます。この一角の集客とテナントの状況を再検討中であると聞きます。近畿大学病院までの通路にもなり、期待していましたが計画見直しで時期が遅れると思います。