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製紙工場の排煙塔 防錆CCP-117塗装①

兵庫製紙の発電用ボイラーの排熱塔メンテナンス

兵庫製紙の発電用ボイラーシステムは電源確保の重要な設備になります。製紙工場は大量の電力を必要とし、1973年のオイルショック時に電源確保に困窮することで100億円の巨額の設備投資で工場の電力確保を決定しました。重要な設備投資は兵庫製紙の基幹設備として重要な役割を担っています。発電用ボイラーの最後に排出される排熱・蒸気を排出する塔が50年を経て、本格的なメンテナンス工事を2023年8月~9月中足場・点検・塗装・撤去の長寿命化の工事を実施します。

検討に当たって、塗料はアルバー工業製防錆剤CCP-117の採用を頂きました。継続的に工場内の塗装メンテナンス施工にアルバー工業製の選定を頂き、実績を積み重ねてきました。

100億円の発電設備・脱硫排煙設備投資

高度成長期の真っただ中、1973年第4次中東戦争による第一次オイルショックにより、原油に頼っていたエネルギー資源の制限により、電力供給に大きな障害を起こりました。電力不足と高騰は高度成長のブレーキとなりました。製紙会社は大量の電力を要し、ガス発電による自社発電の設備投資を決定しました。50年を経た今も重要な電力需給の重要な設備として稼働しています。排熱蒸気の排出に煙突が重要な役目を負っています。この度、排煙塔の防錆メンテナンスで長寿命化を図ります。

兵庫製紙の80年の沿革に学ぶ

兵庫製紙は1943年5月第2次太平洋戦争中、兵庫県の4製紙会社が合同して設立。戦後復興~高度成長~平成不況を経て~令和の時代 設立80年の歴史を駆け抜けています。兵庫製紙HP沿革

  • 1943年 戦時中に4社合同設立
  • 1952年 新聞用紙妙紙機新・増設
  • 1969年 新聞古紙処理設備・改良
  • 1970年 排水処理設備新・増設
  • 1966年 綜合排水処理設備 増設

1976年~ 100億円を投じて 発電設備・脱硫排煙設備などの環境設備 投資

  • 1976年~1994年 第一期工事~第14期工事の工場設備・新設・増設
  • 1995年~2012年 四国事業所の新設・増設を実施
SDGs 兵庫製紙 古紙利用率 65%超え
SDGs 兵庫製紙 古紙利用率 65%超え 
古紙から梱包用段ボールの生産を行っています
古紙から梱包用段ボールの生産を行っています

新聞発行部数は減少・段ボール配送増加

ネット通販の急速な拡大で、配送品の梱包材に段ボール紙が大量に利用されています。古紙の再生によって段ボールが造られ、循環紙としてSDGsの環境保全に重要な役割を担っています。兵庫製紙は事業の柱として、地球環境保護の重要性を認識し、古紙再生紙の重要性を図り、エネルギー資源の有効活用と二酸化炭素排出を抑える取り組みを会社の社是としています。紙の原料である森林伐採については地球温暖化の環境に配慮した取り組みを優先し、SDGsの17の目標に沿った取り組みに加わっています。