日本発の次世代太陽光発電パネル ペロブスカイト
日本の科学者が発明した塗膜による太陽光発電の技術が脚光を浴び2025年大阪・関西万博に向けた開発実証が進んでいます。積水化学工業がロール状のフイルムを生産し、大阪駅北側の開発地域梅北第2期工事のJR関西のビル壁面にパネルを設置します。ペロブスカイトの重量は従来のシリコン系パネルの10分の1以下、太陽光の当たる南側以外(北側など)・微弱の光でも発電、従来のパネル設置条件(どこでも)が広がります。変換効率も研究開発の結果従来品と遜色ない20%以上の数値も確認されています。東京都は政策で新築物件に太陽光パネルの設置を義務付けています。小池知事も先日、積水化学と共同で都の下水処理場の一部で実証実験を知事立ち合いで始めました。
ペロブスカイトの主要原料ヨウ素と鉛
2009年に日本人科学者が発表したときはシリコン系太陽電池の5分の1程度の発電効率だったのが、今ではシリコン系太陽電池とほぼ同等の発電効率を実現しています。
次世代太陽光発電 ペロブスカイト
- 原材料 ヨウ素と鉛 日本の資源
- 変換効率 シリコン系と同等
- 製造コスト 低コスト
- 軽量 シリコン系の10分の1以下
- 柔軟性 自由自在に曲がる
- 太陽光線の入射角 北側でも可能
- 設置個所無数に広がる 屋根や傾斜地以外にビルの壁面、カーポートの屋根、自動車の屋根・ボデー部、農業ハウス全面、衣類などでも発電、スマホ・時計など
- フイルムなどに印刷(塗料)技術で
- 半透明の窓ガラス発電も可能になる
実証・検証開発の課題として耐久性の確認、実験では10年程度の耐久性は確認されている。鉛の使用の安全性の確認。全ては日本の資源で可能であり、日本の得意とする印刷技術などで可能性は大きく広がります。
ペロブスカイト発電+蓄電池技術
日本のハイブリッド技術で培ったエネルギー効率を、ペロブスカイト発電+蓄電池技術のハイブリッドエネルギー社会の実現を期待します。ペロブスカイト発電はシリコン系発電パネルより低コストで大量に生産可能となり発電能力が一気に拡大する可能性が期待されます。余った電力は個々の蓄電池と連動してエネルギー資源の代替えエネルギーとなることが期待でき、電気代の低減に大きな期待が膨らみます。2025大阪・関西万博で実証予定