世界一のトヨタに厳しい戦略が待っている
ものずくり日本のトップ企業トヨタの盛衰が日本経済に及ぼす影響は絶大なものがあります。円安になればトヨタの株が上がり利益が膨らみます。日本の工場で生産されるトヨタの自動車は一部輸出されています。日本のトヨタの販売台数に限界がありものずくりの基盤を維持することが厳しいものになります。トヨタには一次・二次・3次・・下請けのピラミッドの生産システムが確立されて日本の産業を支えています。EV自動車へのシフトが遅れていると指摘される中で、EV化の是非を見極めながら新たな戦略を模索している厳しい選択が迫られています。13年間社長でけん引してきた豊田章男社長は会長となり53歳の若き社長の就任が決まっています。
世界戦略EV自動車の日本普及1.8%
世界一のトヨタがHV自動車に固執する状況の中で、戦略の遅れを不安視する状況が報道されます。世界の「温室効果ガス排出削減」の中で示される「自動車の排気ガスゼロ」の選択にEV化が提唱され先行しています。アメリカのテスラ車、中国に乱立するEVメーカー、欧州の戦略など厳しい環境が迫っています。トヨタはHV車プリウスの新型を発表しました。トヨタは全方位戦略で燃料電池車(MIRAI)、水素を内燃機関に投入する水素自動車の開発、車載電池開発、自動運転技術開発など多岐にわたって取り組む厳しい日々になっています。日本の産業の大きな柱を背負っている感じがします。
トヨタ一社で出来ない自動車戦略
自動車産業のSDGsと基幹部材の戦略が急務
2022年6月岸田総理がトヨタ自動車を訪れ豊田社長の案内で工場を視察しました。自動車工業会と政府との意思疎通を図る目的で訪問したと評されています。自動車業界を牽引するトヨタは世界トップ企業として日本のものづくり産業を牽引しています。政府と自動車産業が共通の意識で産業維持の戦略を続けていき必要があります。日本の政治のリーダーとしてトップ企業の工場の生産現場と生の声を共有する必要から訪れたと思われます。豊田社長は常々自動車産業界550万人の雇用を守り抜く責任があると表現しています。政治家や政府(経産省)の思い付きで発信したり、対応することなく自動車工業会と一体となった戦略を維持してもらいたいと願います。