商業都市大阪の象徴的地域「梅北」の再開発
JR西日本が保有していた大阪駅北側の貨物操車場が再開発の一等地として浮上し第一期工事(グランフロント大阪)が完了し多くの人を引き付けています。大阪の商業の中心地「船場・本町」が大阪駅ターミナル北側に移転してきました。京都・神戸と直結する大阪駅(梅田駅)の集客は西日本最大のターミナル駅です。関西国際空港や新幹線(新大阪駅)とのアクセスも直結する構想で大阪駅北に地下ターミナル駅を建設中です。二期開発は「緑化をテーマ」に開発計画が進められています。東京駅の近くに皇居があるように憩いの場所として大きな役割を果たす計画になっています。完成が楽しみです。!!
大阪駅北側の地下に新駅建設中(梅北)
高度成長期からバブル崩壊を経て平成不況の中で東京一極集中が加速し「商都大阪の衰退」が懸念されてきました。戦国時代豊臣秀吉の大阪城築城によって淀川を引き込み運河を巡らし水上航路利用した「商人の街大坂」が発展を遂げました。京都・東京(江戸)は祭りごと(司祭・政治)を司ることになりました。江戸時代~明治~昭和にかけて繁栄した商都大阪はバブル崩壊後の平成の低成長期になり東京一極集中が進み、商都大阪の衰退がはじまり、本社機能の東京移転が加速しました。淀屋橋の住友財閥、道修町の薬メーカー、伊藤忠・丸紅など繊維商社も時代と共に大阪~東京への機能移転が起こりました。
JR大阪駅北側 地下駅工事 緑化都市
大阪駅北側、JR貨物操作場跡地跡地構想の大型開発地域(梅北)は構想の第一期工事(2013年グランフロント大阪開業)完了後も行政、民間一体となって大阪発展のシンボルエリアを模索してきました。その間に関西国際空港を利用したアジア圏の観光客が増大し、2025年大阪・関西万博が決定しました。
2年間「新型コロナウイルス」との戦いに明け暮れ、インバウンド需要が急減し、厳しい環境が続きました。その間も計画の一部変更は余儀なくされていますが、着々と地下駅工事が進み、本格的な地上部分の工事の着手が始まりました。3年後の大阪・関西万博に向けて工事が進められ一部開業を迎えると思います。