コロナ禍の中で日本の復活のシナリオ
令和元年、G20サミットが大阪で開催され、世界の主要20カ国の首脳が集い新たな議論が持たれました。主催した日本の元号が「令和」となり世界を主導する重要な国として歩み始めました。世界1~2位の米中の間にGDP3位の日本が入り、世界各国の調整と連携を計る令和のスタートでした。しかし、令和2年「新型コロナウイルス」が中国武漢市で発生、世界が混乱の中に突入し2年経過した今も新たな変異ウイルス(オミクロン)の脅威が続いています。この難局を切り開く国家として日本は重要な役割があります。
感染対策、ワクチン接種で戦う世界
2022年、感染力の強い変異株オミクロンが世界に蔓延し感染が拡大しています。次々と変わる変異株によって世界の各国は混乱と対策に追われています。昨年は第5波の厳しい中で東京オリンピック・パラリンピック(東京2020)が開催されました。2022年あと一ヶ月で北京冬季オリンピック・パラリンピックが中国で開催されます。厳しい対応の中での開催になります。世界が一つになるオリンピック精神が歪められることも予測されます。開催一か月前習近平主席が会場を視察、指示を与える。威信にかけても成功に導く強い姿勢を示す。
日本の威信をかけた技術大国へ復活シナリオ
技術大国への復活シナリオを描ける?
バブル崩壊によって生まれた産業の崩壊と日本の高度成長に遅れをとった近隣新興国(台湾・中国・韓国)は日本の戦後復興・高度成長期に味わってきた技術立国日本の歩みを繋ぐように成長を遂げてきました。改革開放政策で14億人の人民を救う道を歩んでいた中国は豊富な労働力(14億人)で安価なものづくりを始めました。バブル崩壊で傷んだ日本のものづくりが、海外に技術と工場移転に転じ、産業の空洞化を招き、平成期30年間の衰退する現象が起こり続けました。令和の復活の可能性は残されています。コロナ禍の中で日本は何をすべきか問われています。生産力では勝てない現状を培われた新技術の開発で前進するしか道はなくなっています。日本のものづくりの復活に大きな期待を抱きます!!
半導体産業への再チャレンジを行う
日本の電気技術の中で真空管~トランジスタ(1955年ソニー発売)~江崎ダイオード半導体(高周波回路)~米国人集積回路発明(1958年)日本の電機メーカーによって成長させ集積回路~ICチップとして世界の生産国として発展しました。1960年代後半九州熊本に集積回路(ICチップ) 半導体工場が九州に集積し造られ、日本のシリコンバレーと言われました。 昨年ソニーが熊本に世界最大の半導体メーカー(台湾TSMC)と共同で工場建設を決定しました。三菱電機も液晶パネル工場→半導体生産に切り替えると先日発表しました。半導体不足の中で日本のメーカーが復活をかけて名乗りを上げています。政府も後押しをして2世代前の半導体生産から復活を掛けます。
車載電池開発と生産に政府・民間一体となる
世界が注目するEV自動車用の車載電池開発にリチュームイオンの開発に貢献したノーベル賞の吉野彰氏は今も開発リーダーで健在です。トヨタ自動車は2030年にEV自動車の生産を350万台/年間で開発費用に4兆円を計画し、今年から発売されるEV自動車をはじめ多くの車種の計画を発表しました。日産自動車がEVを出して10年になります。トヨタはEVに後ろ向きで世界一遅れていると厳しい評価をされていました。世界トップメーカとして年末に大きな希望をもたらす発表になりました。日本自動車工業会は一体となって自動車産業の発展に協力していく体制を表明しています。