第5波感染収束と社会・経済活動の両立

第5波の拡大は菅総理退陣の政局に発展

菅総理は自由民主党総裁選に立候補しないと表明、自民党総裁選が行われ岸田総理が勝利し、国会で100代総理に指名されました。直ちに岸田総理は衆議院を解散総選挙に入り厳しい選挙戦が繰り広げられ10月31日自民・公明の与党の勝利で101代に岸田総理が就きました。10月以降第5波が縮小の一途をたどり、専門家、国民も減少の正しい要因が分からないまま続いています。11月15日全国で79人の二桁に減少しました。しかし、欧米では感染が再拡大し、日本も何時6波が来るのか不安を抱いています。現象の大きな要因は的確にワクチン接種が実施され、11月15日先進国G7中で接種率トップ(75%)になりました。11月中に接種予定80%で完了します。接種が先行した欧米では接種率が60~70%に留まって感染が再拡大しています。

緊急事態宣言解除後人流は増えている

オリンピック期間中に人流が増えれば感染者数が増加すると専門家が試算しました。デルタ株は人流増加以上に感染率が高く感染拡大が続きました。オリンピック選手及び関係者は隔離状態で出場する厳しい対応が取られ、観客が無観客となったことで最大の感染拡大がまぬかれたが、感染者数が拡大を続けました。しかし、9月に入ると徐々に感染者数が減少する異変が起こりました。感染者数は20代~50代の世代に集中しワクチン接種した高齢者の感染が大きく抑えられていました。急いでワクチン接種の年代を拡張し、若者にも接種し、大規模接種会場、職域接種と市町村の接種会場などの拡充でワクチン接種が加速しました。宣言解除後の人流拡大、飲食店の時短延長、飲酒解除、大規模イベントの制限緩和を行っても感染状況は減少を続けています。最大の要因はワクチンであると考えられますが?

感染減少の要因を専門家に聞く

なぜ急速に減少したのか?東京都の8月中旬に一日6000人に迫りましたが、10月31日衆議院選の日100人を切りました。

  • 8月21日25592人 全国のピーク
  • 9月11日  8859人 4桁に減少
  • 9月19日  4700人 5000人を切る
  • 9月30日  1983人 緊急事態宣言解除
  • 10月8日    972人 3桁に縮小
  • 10月18日  428人 500人を切る
  • 11月2日    84人 100人切る

10月5日のNHKの資料(画像)で1都6県 新規感染者数の前週比ほぼ半減していることが示されています。この頃から各都道府県とも前週比より感染者数が減少したことが数値で示されました。 

なぜ急速に減少したか 尾身会長の発言

第5波の感染縮小が続き緊急事態宣言解除を判断するにあたり政府分科会の尾身会長が”なぜ急速に減少したか”と題して国民に示した内容が⑤項目です。

国民もよく理解できない減少数値に尾身会長の説明に納得感が得られない現実がありました。

  • ① お盆や夏休みが終わることで人流の影響がない
  • ② 医療危機が起こり 危機感が高まり感染対策に協力するようになった
  • ③ 4回目の緊急事態宣言が出される前の7月上旬に比べて25~40%減少した。
  • ④ 9月中旬に高齢者(65歳以上)90%、40~50代で50%を超える接種が進んだ。
  • ⑤ 「科学的な根拠はまだない」としながら、気温が下がって屋外での活動がしやすくなり、感染が起きやすい狭い空間での接触の機会が減った可能性がある。 ~NHK報道資料~

専門家会合メンバー 国際医療福祉大学 和田耕治 教授   “ワクチン接種の拡大 季節的な要因も”

感染症に詳しい長崎大学熱帯医学研究所 山本太郎 教授   “集団の中で免疫を獲得している人の割合増”

専門家会合メンバー 京都大学 西浦博 教授        “接触で流行 冬に向けて準備が必要”

専門家会合座長 国立感染症研究所 脇田隆字 所長     “若者で増えて若者で減った”

~NHK報道資料~

感染対策とワクチン接種の重要性

国民の多くは繰り返される感染拡大に疑心暗鬼になっています。日本国民の多くは感染対策を行い、街では「マスク着用」の光景が徹底されています。ワクチン接種も順調に進み、先進7カ国の中でも接種比率が上位にランクされ進んでいます。3回目の接種準備が整いつつあります。みんなでがんばろう 感染対策とワクチン接種