菅首相 宣言延長と退任の記者会見
感染拡大を続けた第5波は徐々に減少傾向にあります。菅総理は就任以来「コロナとの戦いであった」と表現しました。国民から「首相の言葉に信頼を感じられない」と厳しい指摘を受け、支持率が低下し自民党内からも衆議院選挙を戦えないとの声が聞こえる事態の中で、出馬を断念し、感染対策に専念することを表明しました。7年半、安倍首相の官房長官として政権を支えてきた菅総理は、安倍首相の病再発で突然の退任を受け、与党自民党の多くの議員から信任を受け一年前登板しました。
安倍総理から続く未知の感染症との戦いの中で、多くの実績を重ねてきた菅総理の無念が感じられます。
近年は小泉内閣の5年、第2次安倍内閣の7年半を除いては6年間1年で首相が交代する不安定な政権が続き、世界から信頼を得ることが出来なかった経緯があります。
自民党総裁選挙の立候補が揃う
9月13日現在、岸田氏、高市氏、河野氏の3名が総裁選に立候補しています。
告示 9月17日 選挙戦
選挙 9月29日 投開票
感染対策に莫大なエネルギー
仕事をする総理大臣を目指して就任した状況の中で、イギリス株・デルタ株など感染力の強いウイルスが拡大し、感染3波~5波と厳しい対応を迫られ続けました。一年半の長期間の感染対策による自粛が繰り返され、多くの国民と産業経済活動の疲弊感が起こっています。政府は5月頃から高齢者(65歳以上)3500万人を対象にワクチン接種を開始し、現状2回接種が80%を超えました。
海外メーカーからのワクチン取得の厳しさと、デジタル化の遅れで日本での接種予約の混乱などで厳しい歩みが続きました。菅総理はワクチン接種の重要性を認識し、1日100万回を目指して接種拡大を指示しました。デルタ株は若い世代にも広がり、接種の拡大を急いでいます。9月12日現在全人口の50%が2度目の接種を終えています。10月末~11月初めに接種希望者への接種を終えることが出来ます。