コロナ感染拡大と急ぐワクチン接種

第4波~第5波の感染拡大の状況

20121年のゴールデン明けに変異したイギリス株の影響で第4波の感染拡大が起こりました。関西から拡大し第2の都市大阪が最大の感染拡大による医療崩壊状況に追い込まれ、重症者、死亡の数値が一気に膨れ上がりました。首都東京は変異ウイルスの数も少なく大阪の半数の統計数値で推移していました。

月のオリンピックを控えて首都圏は万全の注意を払っていました。しかし、インド株(デルタ株)の蔓延でオリンピックは無観客開催となりました。オリンピックでメダルを獲得するたびに沸き返り、感動をもらっていましたが、同時にデルタ株の感染拡大は急角度で上昇し続け、過去にない数値で増え続けています。

第4波(5月)~本格化したワクチン接種

2月頃、ドイツから空輸されてくるファイザー製ワクチンを医療従事者に優先して接種を開始しました。入荷量も限られた数で、接種が遅々として進まず。4月16日の菅首相の訪米時に米国製薬メーカーファイザーCEOと直接電話で供給の拡大交渉を行いました。

ゴールデンウイークが明けて第4波の感染拡大の対応に重症化しやすい65歳以上の高齢者に順次ワクチン接種の対応を自治体が準備を開始しました。日本中の高齢者の電話とネット予約に殺到し混乱しました。ワクチンはマイナス80度の温度管理と配送に苦心しながら拡張しました。

モデルナワクチン関西空港へ第一便

アメリカの製薬会社モデルナ製ワクチンの日本の流通を担う武田薬品工業とで交わした契約に基づいて4月30日に関西空港に第一便が到着しました。5月20日厚生労働省の承認で、東京・大阪の大規模接種会場で自衛隊による接種が5月24日から開始しました。5月20日同時に英国アストラゼネカのワクチンも承認されました。接種は未定で日本でも生産準備をしています。アストラゼネカ製品の第一便は台湾への供給となりました。複雑なワクチン接種と職域、大学などに接種を広げていくと接種希望団体が拡大し、供給に支障が起こり政府の対応に批判が集中しました。

感染拡大とワクチン接種

8月18日 感染者数23917人 増え続ける感染者 ワクチンに希望
8月18日 感染者数23917人 増え続ける感染者 ワクチンに希望

自治体のワクチン接種が制限され混乱

今日、8月19日近くの開業医を覗くと「ワクチン接種の予約受付しています」の張り紙がしてありました。一か月前、不足で大混乱し自治体が政府に厳しい対応を迫ったニュースが嘘のように、若い夫婦が接種をしていました。菅首相は会見で、10月の初旬には希望者の接種を2回目まで終える体制を整えていると表明しました。一方で、若い世代を中心に”打ちたくない”と言う人が多いことも報道されています。ネットなどで副反応や後遺症の危険性を検索する世代にとって、避けようとする心情があることも事実です。さらに、若い世代は1年半の厳しい対策に疲弊し、感染しないと思い、感染しても自分は大丈夫として街に繰り出し人と交流する姿があることも事実です。

大阪府のワクチン接種と重症化・死亡

 

感染拡大する8月18日、大阪府は3月1日~8月15日)ワクチン2回接種した人の重症化、死亡の例がないことを公表して、ワクチン接種の積極的対応を促す広報を行っています。政府・自治体もワクチン接種に全力を挙げています。感染者数が増え続ける状況を医療体制で補完できない崩壊状態に陥っています。人流の抑制、3蜜の回避、手洗いなどの感染対策を行いながら、感染させない、重症化させないワクチン接種を速めている。