コロナ禍の中での政府追悼式
東日本大震災の発生から10年、3月11日政府主催の追悼式が国立劇場(東京都千代田区)で開かれ、岩手、宮城、福島の遺族や被災者の代表、天皇、皇后両殿下、三権の長らの参列のもと、地震発生の午後2時46分、1分間黙とうして犠牲者を悼み、菅総理が復興に引き続き取り組む決意を述べ心を新たにしました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年は見送られ、令和天皇、皇后両殿下が初めて出席されお言葉を述べられました。首都圏1都3県の緊急事態宣言が続く中、招待者は例年の約7分の1の220名とし、一般参列者の献花も中止されました。
東日本大震災で起こった映像動画一部
東日本大震災の映像は見ることの恐怖と悲惨さに言葉も心も打ちひしがれる思いがします。久しぶりに見る画像に目を疑う画面が沿岸部の至る所で起こっていました。当事者の恐怖をおしはかることはできません。画面を見ると気分を悪くする注意喚起のテロップが流れます。更に福島の原発爆発事故は、今も帰還困難地域があり福島県の人は10年経った今も、4万人近い人が戻ることが出来ていません。復興はこれからも続きます。がんばろう東北!
大震災 仙台空港の映像
宮古市たろう観光ホテル
首都圏の大混乱と甚大な被害
東日本大震災で推計で帰宅困難者(自宅に帰れなかった)515万人(東京352、神奈川67、千葉52、埼玉33、茨城など10万人)、鉄道は止まり、バスは交通停滞で動けず長蛇の列、食料もなく帰宅難民が野宿を余儀なくされた。東京では安全確認できれば動かせる準備を整えていた。当時の民主党政権枝野官房長官は会社に留まるように指示を出したことで、鉄道各社はJRを中心に運行をやめました。帰宅困難者のため、一部鉄道は終夜運航した鉄道会社もありました。
この段階では東京都は停電は起こっていませんでした。福島原子力発電所の爆発で主力電源が失われた東京電力は3月14日から首都圏を中心に計画停電を実施しました。各地の医療現場などは命の停電で混乱しました。
東日本大震災と新型コロナウイルスの複合災害
2020年、新型コロナウイルスによって1年延期された東京オリンピック・パラリンピックが復興五輪として4か月後に開催を予定しています。今首都圏1都3県が緊急事態宣言下にあり、2週間後(3月25日)に福島県から復興五輪の灯、聖火リレーがスタートします。
日本は復興とコロナ対策の二重苦の歩みを余儀なくされています。開催の賛否のある中で、世紀の祭典による感動も捨てることが出来ないでいます。