ソフトバンクグループを率いる孫正義の頭脳
若くしてアメリカに渡り、IT技術の聖地シリコンバレーで学び、日本でソフトバンクを起業した天才的なITの申し子である孫正義(実業家・投資家)は、ネット社会の風雲児として、ネットの先駆けアメリカYahoo!に投資、今のYahoo!Japanがあります。1997年頃にメデイア事業に参入、2001年からヤフーと共同でADSL(アナログ回線を利用した高速デジタル通信技術)サービスのYahoo!BBの提供を開始、全ての資金を投じて日本のネット通信に風穴を開けました。失敗してもへこたれない孫正義は2004年日本テレコム買収、ダイエーホークス(現ソフトバンク球団)買収、2005年中国アリババに投資、携帯通信ボーダフォンを買収(現ソフトバンク携帯会社)など次々と買収、投資を行って拡大してきました。
NTT(日本電信電話公社)とKDDI(国際電信電話会社)の牙城に乗り込む孫正義の野望は日本の既得権益へ風穴を開ける大きなエネルギーとなっています。
孫正義は資金を集めては買収、投資に明け暮れ、ものづくりの日本社会にネット社会の到来を予見して投資を今も続けています。
世界の最先端を見据える孫正義のAI革命
最近の孫正義はネットビジネスよりもAI革命を唱えて先の社会を見据えた投資展開を行っています。2019年投資先のシエアーオフイスの1兆円規模の投資損失に揺れてソフトバンクグループは大赤字を発表しました。多くの人はソフトバンクの限界も予測しました。一転、傘下の英国半導体設計大手アーム社をアメリカ企業に4兆2000億円(買収3兆3000億円)、アリババの保有株売却1兆3000億円などで資金を調達し2020年度の決算は3兆円を超える利益を計上することになります。トヨタの3兆円の利益を超える日本1の最高益を予測しています。
孫正義はネットビジネスの時代からAI技術の時代へ移ることを予測し投資を集中しています。
トヨタとソフトバンクの提携
孫正義とトヨタ章男社長の大きな決断
20年前、孫正義氏は将来の4代目社長候補の豊田章男氏を訪ね、交流提携を持ち掛けた時に章男氏は丁重にお断りした経緯がある。2018年日本企業のトップと2位の会社に成長し、将来のビジョンを語り提携に歩むことになりました。画像にも表現している「思惑先行の電撃提携」の中で手を取り合うことが発表されました。
世界トップの自動車会社とAI革命社会を唱えるIT企業がともに将来を見据えた提携を模索することになりました。事業形態の大きな違いを乗り越える、ものずくりとAI技術の融合が予測される中で日本のトップ企業の提携は期待をもたらします。
二つの企業とトップの言動は日本の社会経済に大きな影響力をもたらします。