· 

米中超大国の狭間で難しい日本の歩む道

建国100年(2048年)製造強国を目指す

日本の高度成長の過程で日米貿易摩擦による厳しいパッシング(繊維・自動車産業等・・)を受けました。今、米中間で貿易額の不均衡による関税合戦の経済戦争が勃発しています。

米国は貿易額の不均衡と知的財産権の保護などを厳しく指摘し、互いに関税の掛け合い戦争になっています。主に知的財産権の保護や情報漏洩を理由に中国製品の締め出しを図り、関連する部材など、特許侵害するものを関係各国にも影響する厳しい措置を表明しています。中国の国家政策で2025年までに製造強国の仲間入りを果たす。習近平国家主席の号令の下で共産主義国家とし2035年には世界一の国家を目指す方向を示しています。

一帯一路構想 陸・海のシルクロード
一帯一路構想 陸・海のシルクロード

中国「一帯一路構想」の野望の末路

AIIB(アジア国際開発金融機関)中国が提唱して2015年に57か国で創設、2019年現在100か国加盟している。1965年に発足したアジア開発銀行(歴代日本人が総裁)が融資に厳しいことを理由に中国が主導してAIIBを最貧国でも借りやすい銀行を中国が主導で立ち上げました。中国の野望「一帯一路」構想を実現するためEU圏も含めてスタートしました。

AIIB、一帯一路、構想は中国の野望が示しています。新型コロナウイルスの最初に感染拡大した韓国、シルクロードのイラン・イタリアなどが一帯一路の影響を受けました。アジア・アフリカ・中南米の最貧国は中国からの多額の借財を抱えて国が立ち行かなくなっています。中国(清の時代)に香港が植民地化されたように世界の貧国の港・空港を改修し、道路や橋を作って多額の援助を謳って債務返済の代償として拠点を搾取することが各国で起こっています。EU圏などは生産国と列車や陸で結ぶ構想で中国と連携してきました。ドイツなどは自動車産業などで中国生産を拡大しています。

世界2位の経済大国と最大の消費国の中国

中国のマスク生産工場 中国に集中
中国のマスク生産工場 中国に集中

成長過程において中国の労働力に頼る

新型コロナウイルスの拡大で「マスク」不足が顕著になり、中国に生産を委託していた日本及び各国は中国の規制下で製品が思うように入荷できなくなりました。急遽日本の工場で生産を始める結果が起こりました。すべてを握る中国は一党支配の過程で「マスク外交」の品として利用する始末です。高額で売れるとなるとゴムひもが切れたり、粗雑な商品が日本のあちこちで転売されました。商魂たくましい中国社会に驚くばかりです。台湾は一早く情報をキャッチしてマスク生産を自国で準備を始めました。

軍事強国となる共産党一党独裁国家中国

習近平主席の一党独裁 建国70周年軍事パレード
習近平主席の一党独裁 建国70周年軍事パレード

海洋進出を図る中国の野望

南シナ海を自国の支配地域としてベトナム・フィリピン・インドネシア沖などの3か所の岩礁(南沙諸島)を埋め立て空港を整備し軍用機の離着陸を実行しています。弱小国が異をとげても無視して拡張しています。日本の領土としての尖閣諸島にも頻繁に海警船が侵入して自国の領土と主張を強化しています。巨大軍事国家としての脅威は台湾も同様に感じています。日本は同盟国アメリカとの安全保障条約に大きく依存しています。

中国は一人っ子政策で超高齢化社会に懸念

中国も超高齢化社会の危機が潜んでいる

中国は1970年代の一人っ子政策の影響で超高齢社会の構造が潜んでいます。日本は少子高齢化が大きな課題となっていますが、中国はそれ以上の危険性が潜んでいます。中国は強国となって危機を乗り越えようと試みています。社会保障などの危険性も含まれ、決して運営が安泰ではありません。同様の人口14億を抱えるインドは年齢層も若いことから生産年齢人口の可能性は残されています。