菅義偉氏が両院議員+都道府県票で圧勝
7年8カ月の長期政権安倍首相の病による辞任により急遽、政権与党自民党の総裁候補選出の立候補による、表明、街頭演説、論戦を経て9月14日両院議員総会で選挙を行いました。議員・党員の圧倒的多数の指示で菅義偉氏が自民党総裁に選ばれました。4度目の総裁選出馬地方に強い石破氏、安倍総理後継と言われた岸田氏に各派閥から押されるように立候補した菅氏の争いとなり7割近い票を獲得した菅義偉氏の圧勝で決まりました。
市会議員(38歳)から総理大臣へ(71歳)
秋田県の雪深い山間部のいちご農家の長男として生まれた菅少年は、高校卒業後東京に出て段ボール工場で2年間働き貯めたお金で法政大学法学部第一部政治学科(アルバイトをしながら卒業)電気設備会社に2年間就職、政治家を志し横浜の小此木衆議院議員の秘書を務め11年後、38歳で横浜市議会議員に立候補2期8年して46歳で衆議院議員に立候補8期目になります。菅氏は地縁・血縁もないところから這い上がって議員となり、苦労を重ねて日本の内閣総理大臣に登り詰めた立身出世の人となる。
叩き上げの政治家菅義偉誕生
秋田の田舎から志をもって上京し、段ボール工場(2年)で挫折感を味わい、法政大学の門をたたき卒業後2年間電気設備会社に就職したが将来の道を選択できないでいました。大学の政治学科を卒業した菅義偉は大学の紹介で政治家の秘書をすることを選択しました。山深い田舎から出てきて夢を抱いてきた過程に政治家を志す気持ちが芽生えていたことが少し垣間見える気がします。苦節を味わいながら大変な荒波の中で「何かをしなければ」との思いで歩んできた過程が想像されます。
凡人ではできない叩き上げの政治家誕生
世襲制の政治の世界で叩き上げは少ない
政治の世界は世襲制や官僚出身、労組の後押しが主流で叩き上げの政治家とよばれる人は数えるほどです。選挙で選ばれることから、地縁・血縁ゼロから選挙戦を戦って登り詰めた菅義偉はタダの人ではない。酒も飲めず食事の時間も惜しんで、睡眠4時間で勉強しながら知識を蓄え生かしてきた政治家です。新潟の山奥から小学校卒業の学歴で総理大臣に登り詰めた「田中角栄」を思い起こします。縦割り行政の打破と既得権益を排除して規制改革を成し遂げる政治家、世界と向き合う日本のリーダーとして菅義偉の誕生に期待を抱かせます。明日内閣組閣人事を行い仕事のできる内閣を目指す。