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藤井聡太 17歳の最年少棋聖誕生 

AIを制覇する藤井少年に歓喜の渦

近年はタイトル棋士がAIに敗れる時代になり、人間の能力の限界が見えてきたとき、AIの申し子藤井聡太7段が最強の渡辺9段に初挑戦し3勝して棋聖ホルダーになりました。解説の中で4万手の先読みのAIが予想しなかった6万手を選んで打って、渡辺棋聖や周りの棋士を驚かせました。

渡辺棋士は想像できない棋士が現れたと表現しました。人間の力はまたAIを超えました。17歳とは思えない落ち着きと強さに日本中が感嘆しました。謙虚な高校生に秘められた能力と負けじ魂はどこから生まれるのか興味があります。

藤井聡太 最年少「棋聖」17歳11か月

14歳最年少プロ棋士藤井聡太29連勝

3年半前、将棋界に新星藤井聡太少年が現れ、プロ対局で負けなしの29連勝を記録、羽生善治九段以来の逸材と言われました。もじもじとうつむき加減で答える中学生を見て多くの人は心配しながら見つめていました。昇段、連勝するたびに話題となりましたが瞬く間に7段に昇段していました。今、高校生になって二つのタイトル戦に出場する力をつけています。現在の最強渡辺3冠に挑戦「棋聖戦」を3勝1敗で最年少タイトルを獲得しました。並行して第61期王位戦七番勝負で、最年長でタイトル獲得した木村一基王位に挑戦中で2勝、8月3戦目を戦います。

最高の棋士 羽生善治棋士(九段)

15歳でプロ棋士になった羽生善治棋士を多くの日本人が愛し応援してきました。現在も九段で活躍していますが、多くの棋士の憧れで目標でもあります。渡辺3冠もその一人です。日本独自に発展した「将棋」はチエスなどと同じインドルーツで日本で発達した盤上競技です。歌「王将」にあるように古くから奇才が現れ話題になります。戦後は大山・升田名人の熾烈な戦い、若き奇才加藤一二三が話題となり、中原誠・谷川浩司時代を経て、平成元年羽生善治が竜王王者となり、勢いを増して羽生時代7冠達成(平成7年当時の全タイトル)しました。

羽生人気で多くの人が憧れてプロ棋士を目指しました。現在の最強の渡辺棋士(36歳)もその一人です。2018年のタイトル戦(棋聖・竜王)で敗れ現在無冠ですが人気は衰えていません。(15歳でプロ 現在49歳)