コロナ対策 マスク不足に奔走

日本製マスクの製造は中国に依存

日本のマスクメーカーは不織布の使い捨てマスク、医療用高機能マスク・ガウンも大半が中国の工場で製造していました。新型コロナウイルスの発生元に依存していた日本は、中国メーカーに素材などを確保され、供給減少・入荷減少に追い込まれました。台湾は昨年末に中国武漢のウイルス発生情報をいち早く得て、マスク製造を台湾に移す対策を取ったと言われています。感染拡大が報じられるとマスクは品切れとなり高騰し、確保も困難になりました。日本国内の製品確保に奔走しましたが追いつきません。

政府は466億円を使って一住所に2枚配布

政府は突如全住所に”洗える布マスク2枚配布”を決定し、マスク需要の混乱を抑えようとしました。緊急性を要するコロナ対策に政府の政策が批判の標的になりました。国民一人一人がマスク確保に困窮しているとき政府は日本企業にマスクの増産を打診しました。日本政府が商社3社に依頼した「アベノマスク」の評判は芳しくありませんでした。

3社に90億円で発注し、郵政の配達を利用した466億円は国民から批判を受けることになりました。サイズが小さい、汚れがある・再検品の集荷など悪評となりました。現在、過剰になったマスクはダンピングして販売されても届いていません。このブログ記事中に外に出ると郵便屋さんがニコニコしながら「マスクです」と渡してくれました。全戸に配るマスクを抱えながら隣に走っていきました。2か月たって偶然の出来事でスマホで撮影しました。

本日“アベノマスク”筆者に届きました。(6月16日)偶然 ブログ記事掲載中

日本のマスクの歴史

1918年(大正7年)~スペイン風邪にマスク

第一次世界大戦(1914年~1918年)終戦時にスペインで流行したスペイン風邪(インフルエンザ)が日本に1918年~3年間で2400万人の感染者・40万人の死者を出しました。日本の染症対策にマスクの利用が始まりました。100年前の大正時代のポスター

  • 恐るべし ハヤリカゼのバイキン!
  • マスクをかけぬ命知らず!

第一次世界大戦中に疫病(感染症)が各地で発生寄生虫・発疹チフス・マラリアなどの感染症による死亡と栄養失調・飢餓による死亡が大量にありました。終戦と同時にインフルエンザをスペイン風邪と命名、日本にも感染が広がりました。

日本のマスクの歴史 明治初期に真鍮製の金網を芯ににして、布地をフィルターにして炭鉱で働く人の粉塵除けが用途でした。1918年のスペイン風邪(インフルエンザ)の大流行の予防品としマスクが注目されました。10年後の1929年に株価大暴落による世界大恐慌が起こっています。

日本のマスク文化 欧米にマスク文化がない

日本のマスク文化は感染症の歴史で生まれる

  • 1918年~3年スペイン風邪の予防品
  • 1923年 内山武商店「壽マスク」商標
  • 芯の金網をセルロイドに改良・木綿
  • 1934年インフルエンザ流行でマスク
  • 1950年(昭和25年)ガーゼマスク
  • 1973年 不織布でプリーツ現在の原型
  • 日本で開発・生産・販売する仕組完成
  • 流行性感冒・インフルエンザ・花粉症
  • 2000年~立体マスクで人気が出る

欧米にマスク文化はない(マスクは効果がないと考えていた)

欧米でマスクを着用を推奨する動きが急速に広がっている。世界に拡大する新型コロナウイルスに、欧州や米国の専門家から「マスク着用が定着しているアジアで感染拡大が抑えられている」「無症状者から感染を防ぐ効果が期待できる」との見解が出され、マスクの効果に懐疑的なトランプ米大統領ら各国の首脳も「不要論」を見直し始めた。米疾病対策センター(CDC)は当初、マスク着用による予防効果は低いと指摘していた。しかし、感染しても症状が出ない人が全体の25%にのぼることが報告され、専門家の「知らないうちに感染していた場合にはマスクは効果があるのでは」との見解を受け、マスクの使用を要請する勧告を出した。(最大の感染国となった米国の対応に疑問・・・・)