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東日本大震災から9年 3月11日

3月11日 虹につつまれた追悼の日

戦後最大の災害「東日本大震災」の追悼式が「新型コロナウイルス」の世界的流行により、人の集まる式典・集会などが自粛になり縮小されました。しかし、大惨事の忘れられない記憶と、被災者の9年間の歩みを振り返り、さらに先への希望を願う日でもあります。

今年は、追悼式とコロナウイルス対応の日となりました。空には希望の虹がかかりました。

大惨事から9年、復興は希望への歩み

常磐線全線開通、福島原子力発電所近くの3駅が完成し、途絶えていた海岸線を走る常磐線が全線繋がりました。避難区域に指定されている地区は、時間をかけて人が帰ってくることを願うばかりです。地元の人々、経済活動の人々、観光の人の足となる鉄道が繋がり、大きな希望の一歩となりました。海岸線に特急列車(豪華観光列車)などが運航され、楽しみが生まれる日が近づいています。

リアス海岸を走る沿岸道(高速道路)開通

東北の太平洋沿岸部は有名なリアス式海岸で、漁港の街としても知られています。釜石は山の鉄鉱石の採掘・精錬・製鉄所が古くから栄え、釜石港から海の交易も発展しました。

海と山に囲まれた入り組んだ地形は、日本有数の漁港として栄え、何度も津波に襲われた場所でもあります。人々はそこで育ち生業を続けてきました。震災後多くの人が、希望をなくし離れていきました。しかし、復興への思いが人の心を動かし希望へとつなげています。

大惨事で帰還を諦めた人へ新たな一歩に!

目を疑いたくなる大津波の遡上の光景は何度見ても悲惨で人や町は終わったと思える光景です。懐疑的な中で、国・地方・人々は「東北復興」の言葉で一年一年、多くのことを積み重ねてきました。9年の今、鉄道・高速道路が繋がり、堤防の建設、地盤の嵩上げ、除染などが進み、被災者の希望も見えてきました。”がんばろう東北””の言葉は10年に向けて続きます。