日本中が熱狂の渦に包まれたラグビー
激しいタックルで熱狂したファン
9月20日 日本:ロシア戦 48000人の観客で埋まる東京スタジアムのキックオフで始まったラグビーワールドカップは日本の勝利で予選リーグが始まりました。屈強な男と俊敏な選手の激しいタックルに、難しいルールに戸惑いながら引き込まれて行きました。
日本ラグビーは一部で根強い人気のスポーツとして秩父宮・花園ラグビー場などで、新日鉄釜石・神戸製鋼の7連覇などで熱狂しました。しかし、海外の屈強な選手に太刀打ちできない力の差がありました。前回大会で世紀の番狂わせ対南ア勝利で五郎丸ポーズで一時期人気が出ました。
台風・豪雨災害にもめげず熱狂した44日
予選リーグ 5チーム4ブロック 20チームによる戦いが行われ、勝ち点差で決勝リーグ2チーム進出:8チームのトーナメント戦で頂点を目指します。激しいぶつかり合いは選手を消耗させ一週間の休養が必要な競技であることがわかりました。サッカーは週2回です。激しいスポーツに老若男女多くのファンを引き付けました。にわかファンはルールに戸惑いましたが、観戦するたびにルールを習得し、楽しみが増してきました。期間中台風15号・19号・21号が開催地に大きな被害をもたらし、3試合開催が中止になりました。19号の影響で横浜スタジアムが満水になり開催が危ぶまれましたがスコットランド戦が開催されました。驚いたのは鶴見川の自然流水池であったことでした。
釜石では中止になったカナダ選手が被災地のボランテイアに参加してくれました。同時に災害国日本を世界に発信することになりました。世界は寛大な応援を寄せてくれました。
戦術・戦略で大きく変わるラグビー
楕円形のボールの戦略が大きく勝利への流れを変える。蹴ったボールが落ちた所からどちらに跳ねるか、分かりません。自陣に有利に展開すれば大きく陣地を回復し、時には得点に結びつきます。
自陣に攻め込まれている時の反則はペナルテイーキック3点などを与え、徐々に点差が広がってきます。
劇的なのはトライ5点+キック2点です。厳しいタックルをかいくぐり相手陣へトライする快感はあります。
最強国のニュージランドが準決勝でイングランドに敗れ3位となりました。
日本が負けた南アフリカが優勝しました。
ラグビーワールドカップは大成功
日本に感動と経済効果をもたらした
開幕前、盛り上がりに欠けるのが懸念されていました。台風15号の襲来で首都圏が直撃を受け混乱状態の中で開幕しました。日本は予選リーグ突破、決勝8チームへの決意で始まりました。しかし、第一戦、ロシア戦は、にいきなりトライを奪われる厳しいスタートでした。
強くなった、過酷な250日の代表合宿をこなし練習を積み重ねて選ばれた31名が挑みました。
第2戦、アイルランド(世界一位)戦、劇的な勝利で沸き返りました。第3戦サモア戦、屈強な身体で世界で活躍する選手が揃う島国で苦戦の予想の中、チームプレイで勝利、4戦、前回大会で最後に敗れて決勝に進めなかったスコットランド戦、かろうじて勝利しグループ1位で初の決勝トーナメント進出を果たしました。
決勝トーナメントは大会前の最後のテストマッチで敗れた南アフリカと戦い敗れました。
大会期間中の観客動員数は170万人を数え、経済効果は4370億円と試算、大会は成功しました。
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