プラスチックごみによる深刻な海洋ゴミが議論
2019年6月 G20大阪サミットの環境部会(軽井沢)によって世界の閣僚が集い議論されました。海洋に破棄されたプラスチックゴミで海洋生物に危害が及び沿岸にたどり着いたゴミ汚染が深刻になっている報告で各国がプラスチックごみの削減に取り組む約束をしました。
日本は議長国として2020年4月1日~レジ袋の有料化を実施する取り組みを約束しました。しかし、国民の負担と善意に求める制度は以前にも実行しようとして頓挫した経緯があります。
報道では、大手の飲食チエーンなどは紙のストローにチエンジすることなどが報道されています。
石灰石を使った紙とプラスチックの代替え技術
10年前、木や水を使わないストーンペーパーは台湾メーカーが製造していました。コンセプトに惹かれ現地に赴きストーンペーパーの原理、現状のビジネスを学びました。原料に木材チップやケナフなどを一切使用せず、石灰石から抽出した無機鉱物粉末から作られます。大量に水を使用し木を伐採して製造する「紙」、石油から製造される「プラスチック」の代替となる素材で環境に優しい商品と確信し輸入販売を手がけました。
1トンの紙を作ろうとすると100トンの水を使うと言われ、内陸の国では紙は大変貴重なものとなっています。
原料の石灰石は世界中に豊富にあることはもちろん、天然資源の乏しい日本で鉱物資源の中で唯一100%自給可能な素材です。製造方法を確立し精度・品質を上げ、生産コストを下げればエコロジー・エコノミーな製品として世界で販売できる確信はあります。しかし評価されても、製品の品質にばらつきがあり売れませんでした。
中卒の元大工が情熱で新技術
石灰石を主成分にした新素材“LIMEX(ライメックス)
売れないとき、大手製紙会社の専務に相談(現TBM会長)に後押しされ、自社で技術開発する決断をし、大手企業の出資、経済産業省の補助金などで、技術開発・工場建設に至って、革新的な製品が造られています。
これからは日本の食品会社などと連携して紙・プラスチック成型品などを製造していきます。2020年には第二工場の建設も計画しています。世界の特許取得40ヶ国に上り、問い合わせも沢山いただいています。
プラスチック・ゴミなど広がる環境製品として広がりが期待されます。
~石灰石を利用する新技術は先日報道番組で知る~
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