リチウムイオン電池の開発でノーベル賞
吉野彰氏は1985年、日本の化学メーカー旭化成の開発研究者として、熱に強く、小型化できる炭素材料を負極に使い、リチウムイオン電池の基本形を完成させました。京都大学大学院を卒業し旭化成の研究開発部門で50℃以下の寒冷地、50℃以上の高温地において安全性が保てる電池で繰り返し充電して長寿命使えるものを目指しました。繰り返す難題の中で負極に炭素材料を使うことに行きつきました。
第4次産業革命に不可欠なリチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、第4次産業革命(IT革命)の大きな変革とともに生まれ育ってきました。パソコン・スマホ・デジタルカメラ・電気自動車などに使われ、再生可能エネルギーの蓄電などの応用は地球温暖化・環境汚染・災害などの世界的な取り組み技術の根源となっています。45年前に完成した技術が、この度のノーベル賞に繋がっています。10年前から毎年ノーベル賞の候補に挙がっていた吉野彰氏の受賞で歓喜につつまれています。
リチウムイオン電池と使う技術
安全性が保たれ、蓄電システムによって応用できる製品があるか、多くの技術者がしのぎを削って小型化・軽量化・長寿命化・安価を競ってリチュウムイオン電池の利用を図り、新しい産業が生まれています。電気自動車などは電池容量を求めて技術を更新しています。
1995年Windows95の発売が転機
Windows95発売がIT技術の転機
リチュウムイオン電池が開発されても利用する市場がなければ大きな役立ちません。2000年頃のITバブルによって、リチュウムイオン電池の技術革新も徐々に進化し、12年前(2007年)にスマートフォンが発売され、携帯ネット技術が急速に進化し、小型のリチウムイオン電池が求められました。
最初のスマホの電池カバーは岡野工業の技術が採用されたと言われています。
自動車産業も大きな転換期
蒸気機関車など産業革命は木炭・石炭・石油のエネルギーを使ってピストンエンジンに変えて発展してきました。電気自動車はリチュウムイオン電池を使いモーター駆動で走る環境に優れた技術が産業構造の大きな変革をもたらしています。
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