日本のゴルフ界の男子プロ復活の歩み
日本のゴルフ界は高度成長期に高貴なスポーツから社会人の大衆スポーツとして盛んになりました。プロゴルフ界でAON(青木・尾崎・中嶋)など多くのスター選手が生まれ、ゴルフ人気が浸透しました。バブル期には、全国各地にゴルフ場が造られ壮大な事業で高額のゴルフ会員権が売り出されました。
バブル崩壊によって、投機市場は大きく変化しゴルフ場が多く倒産しました。その頃にすい星のごとく現れたのが石川遼です。
2007年15歳の高校生アマチャ選手がプロトーナメント初出場のマンシングウエア大会で優勝し日本中に衝撃を与えました。2008年16歳でプロ宣言、衝撃的なデビューし新しいスターが誕生しました。
年間賞金王にもなり、5年間アメリカ挑戦、体力面環境に屈し日本へ帰ってきました。
アメリカで活躍する松山英樹
石川遼と同年代の松山英樹は東北福祉大学ゴルフ部所属2011年太平洋クラブマスターズプロツアーで優勝2013年プロ選手(大学在学中)となり日本ツアー初年度にルーキー年間4勝を挙げ史上最速の年間賞金2億円を獲得賞金王に成りました。
2014年大学卒業と同時にアメリカPGAツアーに参戦、ツアー優勝を果たす。石川遼よりも体力面で恵まれ順調に成績を上げトップ選手となり世界的なゴルフプレーヤーとして活躍しています。
石川遼アメリカで挫折、日本に復帰
2013年アメリアPGAツアーに本格参戦、2017年腰痛によりアメリカで成績を達成できず撤退によって2018年日本戦に復帰することになりました。しかし、腰痛やホームの乱れで思うような競技ができませんでした。
石川・松山などのアメリカ転戦によって、スター選手がいない日本は大会スポンサー離れで、開催競技が減少し男子ゴルフは衰退していきました。日本ゴルフツアー機構の会長に青木功氏が就任・選手会長に選ばれた石川遼の二人三脚で改革に乗り出しました。選手会長としてファンサービスに努め必死に戦い、今回の連続優勝となりました。
男子ゴルフ人気の復活に期待
高度成長の象徴的なゴルフ人気
青木・尾崎・中嶋など多くの個性的なゴルファーを輩出した男子プロ人気は石川・松山に次ぐスター選出が出ず、開催スポンサーがどんどん減り、この夏も一カ月競技が空きました。一方で女子プロゴルフは宮里藍の出現で人気が出て、女子プロ機構の地道な運営により、ジュニアの育成が成功し黄金世代の勝みなみ・畑岡奈紗など多くの同世代が優勝を果たし年間39試合(毎週)開催で驚異的な人気を生んでいます。同世代の渋野日向子が42年ぶりの世界の4大競技全英オープンゴルフで優勝し、帰国後の軽井沢オープンでは前年の3倍の入場者が応援に駆けつけフイーバーを起こしています。
全英女子オープンゴルフ選手権 初出場の渋野日向子選手が優勝 樋口久子選手の4大タイトル全米プロ優勝から42年ぶりの快挙に日本中が沸き返りました。ブログ掲載
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