1階~2階部分は津波によって押し流され鉄骨部分だけが残され、通り抜ける塩分を含んだ強風にも耐えうる保存事業の厳しい審査を受けて採用の決定を頂きました。 2016年4月1日 一般公開 開始
宮古観光文化交流協会が実施するガイドツアーで内部の見学が可能です。
ホテルの事業者はその後、付近の高台に移転新築し、「渚亭 たろう庵」と名称を改めて2015年4月に営業を再開しています。
東日本大震災保存事業 防錆剤CCP-117採用
未曾有の大惨事、東日本大震災を人々の記憶に残し、後世へと伝えるため、震災遺構として岩手県宮古市田老の「たろう観光ホテル」が東日本大震災保存事業に指定されました。
半永久的に良好な保存状態を維持できることや、震災の現実をよりよく伝えるため、むき出しの鉄骨を震災当時のままに見せること、海に近く塩害など腐食の進行による損傷、劣化から守るため、大変厳しい要件の中で、CCP-117が採用されました。開発メーカーアルバー工業及び採用に取り組んだ関係者の地道な努力が実現に導きました。
遺構という性質上、構造物の洗浄や錆部の除去などもままならず、ありのままを遺して錆塗装を施すという厳しい条件下でCCP-117が採用された経緯があります。 現状を見えるようにクリア塗装にしました。
多くの困難を乗り越えて施工を完了し、保存状態が良好に維持できていることも確認できました。2016年4月1日より震災遺構として一般公開が開始されました。見学者が実際に入場することができる「たろう観光ホテル」は震災の恐ろしさを人々に伝えています。
2016年4月1日より震災遺構として一般公開が開始された。宮古観光文化交流協会が実施するガイドツアーで内部の見学が可能です。
震災遺構 たろう観光ホテル
〒027-0323 岩手県宮古市田老野原80-1
建物は1986年に建てられた6階建て。1階から3階までが津波被害に遭い、1階と2階はフロア全体が抜け落ち鉄骨がむき出しとなった。4階以上はほぼ当初の状態で残っている[1]。
2013年10月19日、復興庁政務官である小泉進次郎は、たろう観光ホテルを地元の理解があって残す意味があるとし、復興交付金での保存を検討する意向を示した[2]。同年11月29日、復興庁はたろう観光ホテルを震災遺構として国費で支援することを発表。宮古市はホテル側から土地を買い取り、建物の無償譲渡を受けた[4]。
2016年4月1日より震災遺構として一般公開が開始された[5]。宮古観光文化交流協会が実施するガイドツアーで内部の見学が可能である
旅館「渚亭たろう庵」
ホテルの事業者はその後、付近の三陸海岸が一望できる高台に移転新築し、旅館「渚亭 たろう庵」と名称を改めて全13室すべて露天風呂が用意され、三陸の新鮮な地物食材(あわび・真崎わかめ)など創作料理が提供されています。2015年4月に営業を再開しています 。
2011.3.11 東日本大震災 観測史上最大
2011年(平成23年)3月11日(金曜日)14時46分(日本時間)[4]、宮城県牡鹿半島の東南東沖130km、深さ24km)を震源とする地震が発生した[5]。マグニチュード (Mw) 9.0で、日本周辺における観測史上最大の地震M9.0が発生。
地震により、波高10m以上、最大遡上高40.1mにも上る巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害。巨大津波以外にも、地震の揺れや液状化現象、地盤沈下、ダムの決壊など、北海道南岸から東北を経て東京湾を含む関東南部に至る広大な範囲で被害が発生し、各種インフラが寸断された。 大阪にも震度2の揺れが届M9.0きました。
2018年(平成30年)9月10日時点で、震災による死者・行方不明者は1万8,432人、建築物の全壊・半壊は合わせて40万2,704戸[44] が公式に確認されている。震災発生直後のピーク時においては避難者は40万人以上、停電世帯は800万戸以上[45]、断水世帯は180万戸以上[46] 復興庁によると、2018年2月13日時点の避難者等の数は約7万3,000人となっており[47]、避難が長期化していることが特徴的である。
津波による浸水面積 - 561km2[48]
日本政府は震災による直接的な被害額を16兆円から25兆円と試算している[51]。この額は、被害が大きかった岩手・宮城・福島の3県の県内総生産の合計に匹敵する(阪神・淡路大震災では兵庫県1県の県内総生産の半分ほどであった)。世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額としては史上1位としている。
原子力発電所事故[編集]
地震から約1時間後に遡上高14 - 15mの津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、1-5号機で全交流電源を喪失。原子炉を冷却できなくなり、1号炉・2号炉・3号炉で炉心溶融(メルトダウン)が発生。大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展した(→福島第一原子力発電所事故)。この事故は国際原子力事象評価尺度で最悪のレベル7、チェルノブイリ原子力発電所事故と同等に位置付けられている。
ウキペデイア 記事より 抜粋掲載
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