豊田社長は「トヨタ自動車は19年3月期に初めて売上高が30兆円を超えました。お客や販売店、仕入れ先、従業員、すべての人たちがコツコツと積み上げてきた結果だ。あらためて達成できたこと、トヨタを支えていただいたことに感謝申し上げたい」と決算を評価した。
トヨタ自動車は8日午後、2019年3月期決算の説明会を開いた。決算概要の説明後、豊田章男社長が今後の事業方針を説明した。
会場には国内外のマスコミ・業界から沢山の人が出席し、決算発表・事業方針などの質問を投げかけていました。
2時間に及ぶ中継をユーチューブで見ました。
自動車業界 100年に一度の大変革時代
豊田章男社長の事業報告と質疑
豊田章男社長就任10年を振り返る
最初の3年はリーマンショック、大規模リコール アメリカ公聴会、東日本大震災、タイの洪水など多くの危機に直面し、どんなに経営環境が悪化しても、年輪を刻むように着実に「成長し続ける会社」にならなければならない。「持続的成長」と「競争力強化」が不可欠だと心に誓ったのが就任後の3年間であった。
次の3年間には足踏みをした時期として「意志ある踊り場」と表現した。トヨタがもともと持っていた「トヨタらしさ」に磨きをかける時期にしたかったというが、自己評価では充分には出来なかったと感じているとし、「平時における改革」の難しさを痛感したという。
直近の4年間については、「トヨタらしさ」を取り戻すことと未来に向けてトヨタをモデルチェンジすることの両方に同時に取り組んだ期間だとした。
厳しかった就任3年間
2009年豊田社長就任時はリーマンショック後で、アメリカトップ3(GM・Ford・Chrysler)が窮地の中、ハイブリッド車の事故・リコールでアメリカ公聴会で技術の不備を追求されました。
赤字転落と東日本大震災・タイの洪水被害など厳しい時代を乗り越えました。
安定と復活を遂げたトヨタ
1997年、トヨタは世界初の量産型ハイブリッドカー「プリウス」を誕生させました。エンジンとモーターのそれぞれの長所を活かしたハイブリッドの技術にあります。低燃費と地球環境を改善するし、競合のホンダもハイブリッド技術を生み出し市場に活性化をもたらしました。
トヨタが独自で開発したハイブリッド車は積み重ねた難しい技術で、ホンダ独自のハイブリッドと合わせ、競合することで発展してきました。リーマンショックで厳しい米国で認知され、欧州メーカーのジーゼルの燃費などでハイブリッド車の価値が見直されました。
ハイブリッド車アクアの生産を東日本大震災の被災地岩手工場に決め勇気づけました。
大変革時代に自動車産業の危機感
GoogleなどIT・ネット業界のAI技術を利用した自動運転技術、テスラ自動車の本格的な電気自動車参入生産、最大の消費国中国の環境汚染による危機感、エンジンより簡易な電気自動車技術への参入など、高度なハイブリッド等日本の技術と対抗しようとしている。
IT業界のグーグルマップを活かす、移動運転技術の開発競争が始まりGoogleの自動運転技術の開発競争はすでに勝負がついている可能性が高いと言われています。すでに世界初の自動運転配車サービスアプリを開始しています。トヨタはソフトバンクと提携したのはITとの連携です。
ハイブリット車と塗料(熱交換塗料)開発
1997年にハイブリット車「プリウス」は市場を走りました。エンジンとモーターを交互に使って、燃費効率(低燃費)と環境改善(CO2削減)画期的な技術を作り出しました。同じころ、中小企業が塗料で地球温暖化に貢献にハイブリット塗料(熱交換塗料)を開発しました。