ドイツのメルケル首相は51歳でドイツ首相を率いて13年、64歳の最長の首脳として手腕を発揮してきました。
EU(ヨーロッパ連合)の旗頭として、ギリシャ問題、ウクライナ情勢、ドイツ経済など幅広い場面で活躍しています。しかし。英国のEU離脱、難民の受け入れ、自国第一主義の台頭、米国との関税合戦、中国との連携懸念など難題も抱え2021年退任を発表しています。EPA連携協定に合わせて来日しました。
メルケル首相と安倍首相の関係?
日本にとってドイツは遠い国で、日本に次ぐ世界4位の経済大国としてヨーロッパ(EU)を牽引する優等生の国と写っています。
近年は成長国家中国との経済を拡大し、メルケル首相は頻繁に中国を訪問してきました。日本は毎年首相が変わる国(6年で7人の首相交代)で訪問する必要がないと判断したと言われていました。
安倍首相はメルケル首相に次ぐ長期政権でG7でも古参となり、最近ではトランプ大統領にもの言える首相として認めていると言われています。
ドイツの繁栄の苦悩
繁栄をするドイツのかじ取りの懸念をメルケル首相が受け止めています。
- 米国の鉄鋼・自動車等の関税の懸念
- 貿易を拡大すると関税上乗せの懸念
- 中国との経済関係の結びつきに懸念
- 中国の南沙諸島への軍事拠点化懸念
- 中国の知的財産権の無法政策に懸念
- ドイツ国民は全ての難民受け入懸念
技術立国ドイツ・日本の関係は対米・対中などとの貿易に対する連携の重要性が高まってきています。
このタイミングで、訪日が実現したと考えられ、G20
大阪サミットで自由貿易、知的財産権などの懸念を取りまとめる準備の機会をつくったと思われます。