牛舎・豚舎・鶏舎などは日本の狭い土地で効率と高品質を求めて飼育されています。しかし、真夏の暑熱ストレスなどで生産性と品質の低下の影響を受けています。従来から真っ白な石灰水を噴霧して遮熱したり換気扇など知恵と工夫をしています。春夏秋冬、昼夜でも活動する新技術「熱交換塗料」を塗布する試みが始まっています。 (JACCネット ちくさんクラブ21掲載より 2012年6月号)
牛舎・豚舎・鶏舎の夏場の対策は一般的に石灰を塗布して昇熱を軽減しています。石灰石は雨水による流出は避けられず、毎年塗布作業が必要になります。
『熱交換塗料』で畜舎への輻射熱進入を軽減し家畜のストレスの軽減を図り、作業の削減を図ります。
生産成績の低下を招く暑熱ストレスは、暑い所では深刻な問題です。今回、さまざまな業界において注目されている『熱交換塗料』について、生産現場での施工事例を紹介する。
『熱交換塗料』の特徴
夏場の暑熱対策としては、屋根表面への石灰塗布が一般的であるが、塗布した石灰は、雨水による流失を避けられない。このため、毎年の塗布作業が必須であり、作業的に負担の大きいものとなっています。
今回、紹介する熱交換塗料には、膜に特殊な物質が含まれており、太陽光の熱エネルギーを運動エネルギーとして放出し、畜舎・豚舎・鶏舎内へ侵入する輻射熱を軽減するとされている。
加えて、水への耐久性も高く、塗布後の経年劣化が起こりにくいと考えられている。この塗料の特徴として、木材以外の下地に対しては適合性が高く、塗布作業は比較的容易です 。
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